元付?客付?のお話

079 「両手」「片手」から見える不動産

もしも元付業者が買主様を見つけてきた場合「元付=客付」という状況になります。
この場合、仲介手数料は売主様・買主様それぞれから受領しますので、単純に報酬は倍額となります。
このような取引を業界では「両手」と呼び、対していずれか一方からのみ手数料を頂戴する取引は「片手」と呼びます。

この両手取引が偶然に起こるのであれば問題はありません。
しかし、不動産業者の中には両手取引を目的として、売却物件の情報を公開せずに隠したり、公開はしても他社のお客様に対しては「既に申込みが入った」「近日中に契約予定」などと言って検討させてくれないケースがあるのです。
このように、両手取引を目指して意図的に物件情報を操作する行為を「囲い込み」と言います。

中には他社から条件の良い申込みが入っても、自社で取った数百万円の価格交渉付き申込みを優先するような業者すらあります。
「A社では紹介されなかった物件が、B社から紹介してもらえた」ということが、必ずしも朗報ではない場合も…。

その情報がもしも「囲い込み」によるものであった場合、その業者は「時と場合によってはお客様の利益よりも自分たちの利益を優先する」可能性がある事を忘れてはいけません。
「不動産業者=パートナー」を選ぶという認識を持ちましょう。

ただ、安心してください。公的機関の監視の目により「囲い込み」が減っているのも現実。
複数の申込みが集まりそうな条件の良い物件であれば、短時間で決着できれば発覚しにくい為、未だに根絶には至っていません。
複数の不動産業者とやり取りをする中で、些細なことでも違和感を感じるやり取りには気をつけましょう。