田の字型間取りのポイント①

イエステーション愛媛総合センター|マンションと流動性の関係
029 マンションを検討するには間取りを考える

マンションを検討される場合、最も多く見ることになるのは「田の字型」と呼ばれる間取りだと思われます。
3LDKであれば玄関を入った両側に居室があり、廊下を進むとトイレ・洗面所・お風呂といった水回り、突き当りがLDKと引き戸で仕切られた居室という配置です。
この間取りは「1フロアあたりに作れるお部屋の数が多くて儲かる」「単純な構造にできて安上がり」という建てる側としては非常に効率の良い造りである為、多く採用されています。

田の字型の多くは、玄関側にある2つの居室が共用廊下に面してしまっている点が大きなデメリットになっています。
他の居住者が目の前を通ることができる為、窓を開けにくかったり、カーテンやルーバーなどを閉め切っている方も多く閉鎖感が出やすいのです。

しかし、田の字型の中にも廊下側に工夫を凝らし、プライバシーの確保に努めているものも存在しています。
玄関部分を窪ませて専用のスペースを作り出したアルコーブ付きの住戸や、門扉を設置したポーチ付きの住戸は、比較的見る機会も多いと思います。
また、角住戸で廊下の突き当りに位置するお部屋であれば、目の前を他の居住者が通ることも無いでしょうから、田の字型のデメリットは軽減されていると言えるでしょう。
ちなみに、これは少し珍しいのですが、廊下側の居室の正面に吹き抜けを作りプライバシーを確保しているマンションも存在します。
ただ、このタイプですとアルコープ付き・ポーチ付きよりもさらに独立性の確保ができるのですが、修繕積立金が高くなりやすい点は注意が必要です。

あまり知られていませんが、外壁の形状が複雑になればなるほど建物の修繕費用は高くなっていきます。
吹き抜けがある場合や、雁行型といって直上から見下ろしたときに階段状に見えるような構造をしたマンションは、その最たる例です。
費用が上がってしまうのは原理としては非常に単純で、例えば、「真四角な箱」と「複雑な形をした箱」があったとき、表面を拭き掃除するとしたら皆様はどちらの方が大変だと思いますか?
やはり「複雑な形をした箱」のほうが大変ではないでしょうか。
これは大規模なマンションともなればなおさらのことです。
手間も増えますし、組まなければならない足場の量も増えますので、人件費も部材代も増えてしまうのです。
プライバシー確保は嬉しいところですが、修繕費用との兼ね合いも注意して選んで頂けると良いかもしれません。

さて、田の字型の間取りについてはまだお伝えしたい事があるのですが、長くなってしまったので次回に繰り越したいと思います。